BIOGRAPHY
Father Psalms Studio
写真左: Kali Navales 右: Jah Gumby Murakami
ハワイ・オアフ島 パロロ・ヴァレーの麓に存在するプライヴェートスタジオで、日夜レコーディングされる珠玉のハワイアンスタイル ルーツロックレゲエの数々。
ハワイ〜カリフォルニアで絶大な人気を誇る大所帯ルーツロックレゲエグループ、Ooklah the Moc(ウックラーザモック)のベーシストであり、また世界的に知られるレゲエレコード/カセットコレクターであるJah Gumby Murakami(ジャー・ガンビー・ムラカミ)と、著名なハワイのフラ師範(クム)であるシンガーのKali Navales(カリ・ナヴァレス)を中心とするグループ、Father Psalms Studio。古代ポリネシアから脈々と受け継がれる”フラ”と”レゲエ”を、ハワイアン・ルーツ・アンド・カルチャーとして伝える伝道師だ。
Jah Gumby
ガンビーは昨年、英国の老舗レゲエレーベル グリーンスリーヴス40周年を祝う”最も影響力があるであろう”レーベルカタログの12インチ・ヴァイナル・シングルを約1時間のDJミックスにまとめ、SoundCloud上で発表。各方面で「このアーティストは誰だ?」と耳の早いレゲエ愛好家の間で話題となる。
また、DJ(セレクター)として南カリフォルニアやメキシコからのラヴコールによりカリと共にツアーを行ない、ヨーロッパやブラジルからもエールが届いている。”歩くジャマイカンレゲエバイブル”としてハワイのレゲエバンド仲間にも一目を置かれる彼は、超大なジャマイカンヴァイナルアーカイヴをレアリティ・フォー・シェアリティとしてYouTube上で公開。ハワイ、カリフォルニア、そして世界に拡がる仲間達と共有し、自らのJAH MUSICを探求している。
Kali Navales
一方、カリはNicholas Jon Navales(ニコラス・ジョン・ナヴァレス)の名前でフラ愛好家に知られるハワイアンファルセットを得意とするシンガーでもある。メリー・モナーク・フェスティバルで、ハーラウ・イ・カ・ベキゥのカネダンサーとして総合優勝を果たしたチームの一員、クムであり、そしてミュージシャンとしてアルバムを発表しているほか、フラ関係者の中でも近年大きな話題となった映画「ハウマーナ」のサウンドトラックにも参加している。また、伴侶のクキと共に、マノア峡谷にクムオラ・ファーム(タロなどのハワイ固有種の植物を植樹し、ハワイを学んでもらうという教育プロジェクト)を開き、様々なハワイアンルーツ&カルチャーに根ざした啓蒙活動も行っている。
Father Psalms Studioには、既にヨーロッパなどへも人気が飛び火しているMike Love、ハワイのMr.ラヴァーズロック Mr.83、ジャック・ジョンソンやジギー・マーリーにも見出されたハワイアンルーツミュージックの女帝 Paula Fuga、ルーツロックレゲエシンガーとしてのキャラクターがいよいよ確立してきたディーヴァ Eli-Macなどのアーバンホノルルを彩るルーツレゲエアーティスト達がこぞって集い、ヤードセッションならぬ、カニカピラ”レゲエ”セッションを繰り拡げている。また、Ooklah the Mocには、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのハワイ出身 全米No.1レゲエバンド The GreenのメンバーであるBW(ブラッド・ワタナベ)も在籍していた。そう、つまりハワイアン”オアフ島”レゲエの最もドープ、かつコアな一翼を担うのがこのユニットなのだ。日本初となるこの”ハワイアンスタイル”ラバダブセッション、見逃す手はない!
Aloha kākou!
TEXT : IXSS